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一般免疫補助療法(サプリメント)

 サプリメントは、英語で「補う」という意味で、通常の食生活では不足しがちな栄養素を補うのが役割です。通常の食品成分の中に元来存在する生体機能のある部分を人工的に抽出・強化して、その成分を添加加工した栄養補助食品です。サプリメントと薬とは一線を画していますが、がん患者の多くがなんらかのサプリメントを使用しているように、健康回復、病気を防ぐ意味からサプリメントの存在は大きいと言えます。

 サプリメントは抗がん剤とは違い、がん細胞を殺傷するものではありません。しかし、延命効果があるとか抗がん剤や放射線の副作用を抑えるなど、別の効果があることだけでもサプリメントの存在意義はあります。痛みをやわらげたり、食欲を回復させたり、疲れを少なくするといった症状の改善にも役立ちます。がん細胞そのものに影響を与えることもしばしばで、苦痛を少なくすることで精神的に安定し、免疫力が高まることもあります。その結果、がんが縮小することもあり得ます。生来人間の体に備わっている自然治癒力を上手にコントロールするために、サプリメントは一役買っていると言えるのではないでしょうか。

 「がんには総力戦で闘う」と言われるように、近代医学を伝統医学や補完するかたちで、健康食品や鍼灸、マッサージ、音楽療法などを統合・実践する時代です。ニューヨークのスローン・ケタリングがん記念センターのキャサレス博士の話では、ある種のサプリメント関しては、がん三大治療(手術・放射線・抗がん剤)とドッキングさせた場合、がんの治療力を高めることがわかったといいます。同センターにおいては、2001年からNIH(国立衛生研究所)の助成金を得て、日本で見出されたマイタケ多糖体による新たな人体臨床試験が、現在行われています。

 サプリメントは種類も作用も様々ですが、医学的な追跡のしっかりした、医学的根拠に基づいて効用を示すサプリメントが求められています。それだけが絶対的な基準ではありませんが、少なくともそのような姿勢で開発・製造・普及に携わるメーカーの製品は、信頼に値するでしょう。

 例えばウコン、米ぬか、メシマコブ、アガリクス、マイタケ、フコイダン、鮫軟骨、キチンキトサン、タヒボ茶、プロポリス、乳酸菌、活性水素などと、サプリメントには様々な種類があり、いずれも口から摂り入れることを除けば、その作用も異なります。私どもでは、真贋を究め医学的根拠に基づいて効用を示すサプリメントを、ご紹介するよう努めてまいりたいと考えています。

抗がんサプリメントの選び方、飲み方チェックポイント
  1. 効果が目で確認できたり、効果があるとわかるデータを見て、そのサプリメントが自分に合うという確信がもてるような工夫をする。
  2. がんのステージに応じたサプリメントを主体とする。ステージ1の初期がんの状態なら、免疫力をアップするサプリメントを主体に。ステージが2、3、4と進めば、それに応じた組合せが必要。
  3. 組合せの方法は、同じ作用のあるサプリメントを何種類か摂るのは合理的でない。がんの成長のメカニズムを考えながら、適切な組合せにする。
  4. 基本は気持ちが落ち込まないようにすること。悩んだり眠れないということがあれば、気力を高めるサプリメントを摂る。
  5. 気力が充実していれば、免疫力強化、アポトーシス誘導、新生血管抑制を柱に、がんの勢いが強いときには細胞分裂を抑制するサプリメントを。
  6. 活性酸素を除去する抗酸化サプリメントは、がんの原因である活性酸素除去と、手術、抗がん剤、放射線といった治療の副作用防止に有効。
  7. サプリメントは、飲む時間も重要。免疫力を強化するサプリメントは免疫細胞が減少する午後に摂る。
  8. 正常細胞が元気な午前中には、新生血管抑制用のサプリメントを摂る。
  9. がん細胞が成長する夜には、アポトーシス誘導作用のあるサプリメント、細胞分裂を防ぐサプリメントを摂る。

<参考図書>  
  「抗がんサプリメント よく効く選び方と飲み方」阿部博幸著 主婦と生活社  
  「がんを治す療法辞典」帯津良一総監修 株式会社法研

 

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